Case

過蓋咬合に対しバイオブロックを併用した症例

過蓋咬合に対しバイオブロックを併用した症例

2018/07/24

治療前 Before

過蓋咬合に対しバイオブロックを併用した症例

初診時。正面から見ると下の前歯が完全に見えません。

初診時。正面から見ると下の前歯が完全に見えません。 右下に埋まっている永久歯3本がとても窮屈。 治療直前。左上の歯が外側からはえる。右下の前歯が1本分はえる隙間なし。 診査表。口呼吸の兆候と、いびきなどの睡眠の問題あり。

治療中 During treatment

過蓋咬合に対しバイオブロックを併用した症例

マウスピースを1年使用したが、咬み合わせは深いまま。

マウスピースを1年使用したが、咬み合わせは深いまま。 バイオブロックを5か月程使用。 呼吸のトレーニング中。正面から下の前歯が見えるようになってきた。 舌のトレーニングに移りました。

治療後After

過蓋咬合に対しバイオブロックを併用した症例

治療後の写真。まだ犬歯など、はえきっていないので、定期健診で経過をみていく。

治療後の写真。まだ犬歯など、はえきっていないので、定期健診で経過をみていく。 治療後の写真。上あごが、最初に比べると、かなり大きく育っています。 治療後の写真。全く隙間のなかった右下にしっかりと歯が並びました。

症例概要

年齢 8歳3か月 性別 女性
主訴/ニーズ 左上の前歯が上の方からはえてきた
治療回数 42回 治療期間 4年
治療内容

プレオルソ®+あいうべ体操

その後バイオブロックステージ1を併用したこども予防矯正システムに変更。

プレオルソソフトType1 → プレオルソハードType1 → K1M → K1M+バイオブロックステージ1 → K2M → T2M → P3 

治療のリスク

協力が得られない場合、改善が期待できないこと。

バイオブロックステージ1での過度の拡大によるかみ合わせの異常。

治療後に再度、口呼吸などの習癖が出現することによる後戻りの可能性。

想定される
副作用
マウスピースが擦れることによる歯茎の痛み 顎の周りの筋肉の痛み
費用 ¥400,000 + ¥5,000 × トレーニングの回数

医院からのコメント

どうしたら歯並びが良くなるのかについて、お子様が理解していることが大切である。何が大切なのか伝わっていないと、ただ時間だけが漫然と経過してしまう。
今回のケースは、プレオルソ®の時にはトレーニングの重要性が上手く伝えられていなかったため、変化がなかなか起きなかった。
また、バイオブロックを使用して上あごを拡大したことで、舌を天井にくっつけやすくなり、その後のトレーニングがより一層効果的になった。
途中からこども予防矯正システムに変更したこともあり、治療期間は長くなってしまった。現在の方法であれば2年程度で同様の結果を得ることができるであろう。
治療期間の間に、顔つきも変化し、あごの下のたるみもなくなった。

吹奏楽をやっているため、口呼吸に戻らないか心配であるが、今後も定期健診の際に変化がないか確認する。

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