FAQ 歯並びQ&A
- TOP
- オルト矯正の症例紹介
- 歯並びQ&A
- Q7 生まれつき永久歯が1本足りないのですが、治療できますか?
Q7 生まれつき永久歯が1本足りないのですが、治療できますか?
A. 残せる乳歯はできるだけ残して治療します。残せなかったら将来歯を入れるように隙間をつくります。
永久歯が不足していることを『先天欠損』といいます。
先天欠損のお子様がとても増えてきているように思います。
顎の発育不良により、顎の中の歯の種が満員電車のようにぎゅうぎゅう詰めになり、押しつぶされているのでは?・・・なんて考えられています。
まず、8番目の親知らずが先天欠損だった場合は・・・何も問題ありませんね。もちろんそのままで大丈夫です。
先天欠損の歯の部分の乳歯が残せたら・・・
先天欠損部分の乳歯を残すことができるのであれば、可能な限り残したままこども予防矯正治療を行います。
もちろん一生使うことは難しいかもしれませんが、40代くらいまで残っている方もよくおみかけします。
可能な限り残して、将来ダメになってきたら、その未来の時点での最高の治療法で治したらいいのではないでしょうか。
再生療法などが発展していたらいいですね。
先天欠損の歯の部分の乳歯が抜けてしまったら・・・
完全に1本分のスペースがあいてしまいます。
従来の矯正治療だったら、ブラケットをつけてワイヤーでそのまま前の歯を後ろに引っ込めるのでしょうが、それでは歯列が小さくなります。
上の歯なら、一生、舌は口の天井に納まらなくなり上の顎骨は成長不良のままですので、健康被害もそのまま変わりません。
下の歯なら顎が小さいままですので、喉の気道は狭い状態のままです。
審美的に綺麗な歯並びを優先するのであれば、従来の矯正治療をお選びいただいた方が綺麗にはなります。
私たちは健康的な顎骨と顔面の成長を促したいわけですから、引っ込める治療は当院では推奨しません。
従って、できるだけ歯が欠損している隙間を残すことになります。
大人の治療では、歯がないところにはインプラント・入れ歯・ブリッジを行うのが一般的な治療法なのですが、成長途中のお子様にこれらを入れると、顎の成長を妨げてしまうことがあり、入れることができません。
従って、こども予防矯正治療が終わった時点で、わざと隙間を空けた状態で終わることになります。
その場合は隙間を維持するための装置が必要になる場合があります。
そして、成人した頃に、その時点での最高の治療法を選んでいただくことになるでしょう。
ただし、下の前歯が1本だけ足りない場合は、比較的小さめの歯ですので、将来インプラントなどの歯を入れることを考えずにすきっ歯でおわらせることもあります。
すきっ歯が気になる場合はかぶせ物やセラミック、樹脂などで対応することもあるかと思いますが、これもやはり成人しても気になっていればという感じです。
先天欠損の場合は、どの方法でもメリット・デメリットがあり、これが一番という方法はありません。
一緒に相談して決めていきましょう。