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自費の被せものと保険の被せもの、何が違うの?
こんにちは、受付の山本です。
ここ数日急に気温が下がり、肌寒い日が続いていますが皆様体調はいかがでしょうか?
さて、今回のテーマは「自費の被せものと保険の被せもの」についてです🦷
先日のブログで「自費の詰め物と保険の詰め物」の違いをお伝えさせていただきましたが、今回は被せものです。
まず、被せものとは?
💡歯の全体を覆っている補綴物のこと
💡クラウンとも呼ばれる
💡大きな虫歯の場合や、神経を取った治療の場合に使用される
自費と保険で異なる点について、次の項目が挙げられます。
➀再治療までの期間
➁治療の工程
③被せものの種類
ひとつひとつお話していきます。
➀再治療までの期間
自費治療 → 10年以上が90%
15年以上を目指す治療
保険治療 → 平均期間7年
被せものの歯を再治療するとなると、場合によっては抜歯せざるを得なくなるケースもあります。
抜歯を避けるためには、再治療のリスクを低くすることが大切です。
➁治療の工程
自費診療の場合、型採りをしてから被せものが入るまでの間、しっかりとした仮歯を作成します。
そうすることによって、機能的にも審美的にもカバーしてくれます。
また、型取り後に歯が移動するのを防ぐ効果もあります。
➂被せものの種類
当院の被せものの種類には、以下のものがあります。
自費治療
🔸ジルコニアセラミックス
🔸メタルボンド
🔸フルジルコニアクラウン
🔸ゴールドクラウン
現在は、MRI検査や金属アレルギーの影響から、金属を使わない治療が主流となっています。
ジルコニアとは?
💡見た目は白くきわめて強い強度を持つ素材
💡人口ダイヤモンドと呼ばれている
🔸ジルコニアセラミックス
薄いジルコニアの上にセラミックスをコーティングした二層構造
👍強度と審美性を併せ持ち、最も自然な仕上がり
👍歯茎とのなじみが良く、汚れがつきにくいため虫歯になりにくい
👍金属アレルギーの心配が無い
✘表面がセラミックのため、まれに割れることもある
そのため前歯や小臼歯によく使われる
🔸ジルコニア
全てジルコニアで作られた単層構造
👍きわめて頑丈で割れることはほぼ無い
👍金属アレルギーの心配がない
✘光の透過性がいまいちでやや不自然な仕上がり
力のかかる大臼歯や小臼歯によく使われる
🔸メタルボンド
薄い金属の上にセラミックをコーティングした二層構造
👍長い実績のある治療である
👍ジルコニアセラミックスに比べてやや安価
✘歯茎が下がってきたときに金属のふちがみえてくることがある
✘金属は光を透過しないため審美性が劣る
✘まれに割れることもある
🔸ゴールド
純度の高い金合金(20K以上)
👍金属の強度を持ちながらもやわらかく、噛み合わせが時間とともになじんでいく
そのため噛み合う歯への影響が少ない
例えば歯ぎしりが強い方には、硬いジルコニアよりもゴールドの方が安心
✘見た目が目立つ
✘やわらかいため傷が付きやすく、歯垢が付きやすい
保険治療
🔹CADCAM(キャドカム)冠
CADCAM技術で強化プラスチックを削り出して作成する、白い素材
5・6番目は条件が揃っていれば使える
7番目は強度不足のため使えない
👍保険適用でも白い歯
👍金属アレルギーの心配が無い
✘材料がやわらかく歯がすり減りやすい
✘まれに割れることがある
✘単調な色調のためセラミックに比べて審美性が劣る
✘長年使用していると変色する
✘傷が付きやすく歯垢が付きやすい
✘ブリッジの作成ができない
🔹保険金属クラウン
銀色の素材で、チタン製と金銀パラジウム合金製がある
前歯3本は金属を表面のみ白いプラスチックでコーティングした二層構造となる
👍最も安価
👍高い強度
✘見た目が不自然
✘適合性に劣るため二次的な虫歯のリスクが高い
✘歯茎が黒く変色する
✘パラジウムは金属アレルギーの心配がある
以上になります。
たくさんの種類があり、様々な視点から総合的に判断する必要があります。
どの種類にすれば良いか悩まれる場合は、是非スタッフまでご相談ください☺
今回は、自費の被せものと保険の被せものの違いについてお伝えしてきました。
しかしどんな治療をしたとしても、一番大切なことは「予防」することです。
せっかく良い治療をしても、虫歯になってしまうのはもったいないですよね。
そのためにはご自身でのホームケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。
今ある歯を一本でも多く残せるよう、一緒に頑張りましょう🦷✨